小児科専門医を目指す方へ - 目次

小児科専門医を目指す方へ

研修プログラム

研修施設

研修連携病院

八戸市立市民病院

八戸や周辺の三沢市、十和田市、岩手県北部の一部を医療圏とした小児拠点病院として診療にあたっています。

八戸市立市民病院は、八戸市のほぼ中央の閑静な住宅地に位置し、すぐ近くを市民の憩いの場である新井田川が流れています。医療圏としては八戸市および近郊の三沢市、十和田市はもちろん、岩手県北部も含まれ、病院としても救急医療と周産期医療を最重点課題としてとりあげています。また、八戸地区における小児医療の拠点整備のため、大学間の垣根を超えて当院が地域の小児医療の拠点病院として役割を果たしていくことが期待され、集約化が進行中です。

当院の病床数は628床で青森県内では比較的規模の大きな病院です。医師数は研修医を含めると170名程度で、東北大学、弘前大学、秋田大学が主な派遣元となっています。研修医はフルマッチだと19名で、年によって多少の差はありますが過去10年間で定数割れはほとんどありませんでした。数年前に院内保育園も整備され、女性医師や病院職員にも大変好評です。

小児科常勤は現在8名で毎年、数名の入れ替えがあります。現在は残念ながら東北大学からの常勤医派遣は一時的に途絶えてしまっていますが、週半ばには弘前大学から応援医師を派遣していただき、何とか小児科医師の24時間当直待機態勢を維持しています。

当科の朝は8時からNICU+産科との申し送りで始まり、その後、一般小児科の朝カンファを時間をかけて行っています。朝カンファは若い先生方のプレゼンの練習の場でもあり、立場の上下関係なく意見を言いあえる状況を目標にしています。当科は、一般病棟、NICU、二つの周産期病棟という4つの病棟に関与していて、朝カンファが終わるとそれぞれの業務に散っていきます。

当科の特徴の一つに新生児関連の業務の多さがあります。当院は県南地方の新生児関連の唯一の拠点病院となっており、年間出生数は1000件程度です。集約化と重症例の集中により帝王切開例も多く、予定帝王切開なのに時間外すれすれというのが日常化しているのが悩みの種となっています。写真の左側の建物が新周産期センターとなっており、新生児専門医を中心に若い先生方みなさんで新生児診療を行っていますが、マンパワーが足りないのも事実です。一般小児科に関しては、小児疾患の各領域に対応できる状況ですが、比較的手薄である腎疾患と内分泌疾患に関しては弘前大学と東北大学より定期的に専門の先生を派遣していただいています。その他、令和元年度より、3か月という短期間ではありますが国立成育医療研究センターとの交換研修が開始され、地域に閉じこもりがちだった若い小児科医の励みになっています。

研修協力病院としては他の施設より距離的には遠いのですが、仙台から新幹線で80分程度ですので、お気軽にお越しいただければ幸いです。

八戸市立市民病院

住所

青森県八戸市田向三丁目1番1号

電話番号

0178-72-5111(代表)

担当者

金城 学