小児科専門医を目指す方へ - 目次

小児科専門医を目指す方へ

研修プログラム

プログラム修了後のキャリアプラン

内分泌

グループの魅力

内分泌グループでは、小児の「成長」と「性徴」に関わる様々な疾患の診療に携わっています。先天性甲状腺機能低下症と先天性副腎皮質過形成症は、マス・スクリーニング対象疾患で、宮城県で出生した新生児でこのスクリーニングの陽性者は、殆ど大学病院で診療しています。低身長症や思春期発来の異常、バセドウ病、糖尿病などは、大学病院の他、仙台市立病院、JR仙台病院、仙台医療センターでも診療しています。骨系統疾患は大学病院、仙台市立病院で専門的な治療・診断を行っています。性分化疾患は、こども病院の泌尿器科と連携してDSDチームを作って診療に当たっています。様々な遺伝性疾患の診断や臨床研究は、成育医療センターや全国の大学と連携して最新の情報を患者様にお届けできるような体制が整っております。

専門研修の概要

  1. 成長障害の評価と診断、治療
    • 成長曲線の記載、成長ホルモン分泌試験(負荷試験)見学
    • 成長ホルモン治療の演習
  2. 思春期レベルの評価、思春期異常を来す疾患の理解、腹部エコーによる子宮卵巣の超音波検査
  3. 1型糖尿病、2型糖尿病の診療の実際
  4. 様々な先天性症候群、骨系統疾患患者の診察(例:Turner症候群、Noonan症候群、Charge症候群、Silver-Russel症候群、軟骨無形成症など)
  5. 甲状腺疾患患者の診察、検査所見の解釈、甲状腺超音波検査

病棟

  1. 腎生検による診断から治療の過程を理解する
  2. 腎臓病患者の診療を通して体液管理や血圧管理を実践する

研究内容や診療における取り組みなど

患者さんの症状や経過を丁寧に評価し、病態が従来の理解と異なる点がないかをよく考えるように心がけています。病態が予想や典型的でないときには、遺伝子検査で病因の検索を行い、治療法を症状にあわせて調整することで、患者さんにとって最善の医療が提供できるようにこころがけています。

研究面では、内分泌疾患、骨系統疾患、低身長などの患者さんの遺伝学的解析(全ゲノムシークエンス、アレイCGH、MLPAなど)を行っているほか、先天性甲状腺機能低下症の新規病型の表現型スペクトラムの解明、家族性高コレステロール血症の遺伝学的病因の解明、自己免疫性脳炎とオーバラップする病的肥満症の新規治療法の検討などを行っています。

主な学会

  • 日本小児科学会
  • 日本内分泌学会
  • 日本小児内分泌学会
  • 日本骨代謝学会
  • 日本糖尿病学会
  • 日本マス・スクリーニング学会
  • 日本人類遺伝学会
  • 米国内分泌学会
  • 米国骨代謝学会

サブスペシャリティの専門医、認定医

  • 日本内分泌学会専門医・指導医
  • 日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医・指導医
  • 日本糖尿病学会糖尿病専門医・指導医
  • 日本内分泌学会専門医
  • 日本糖尿病学会糖尿病専門医